メダカは、初心者でも手軽に飼育できる小型の淡水魚で、日本では江戸時代から庶民に飼育が楽しまれています。
今では品種改良が進み、背中が光る「みゆきメダカ」や緋色が美しい「楊貴妃」など、様々な品種が誕生しており、その美しい色合いや泳ぎ姿は多くの人に愛されています。
しかし、いずれのメダカ品種も生物学的にはOryzias latipesという1種の魚です。
そのため基本的に世話の方法は同じで、初心者でも飼育や繁殖が難しく無いため副業ビジネスとしての注目が集まっています。
これまで最高値がつけられたメダカは一匹100万円にもなります。メダカブリーダーの中には年収1,000万円の方もいらっしゃるというから驚きです。
この記事では、メダカの副業で稼ぐにあたって必要なコツとテクニックをお伝えします。
メダカの副業は、要は養殖業です。売れる品種を殖やして販売ルートを確保する、というのが基本です。
副業のはじめかた、販売方法などについては以下の記事で解説しています。合わせてご覧ください。
メダカの副業のコツは基本の飼育を学び、流行品種を狙うこと
結論から先に言ってしまえば、メダカの副業のコツは流行品種を手に入れ、他のブリーダーよりも早く繁殖させ、卵や稚魚を販売することです。
メダカの飼育には多くの種類があり、中でも「流行品種」は高い人気を誇っています。
「流行品種」とは、珍しい色や形、模様などが特徴的で、コレクターなどの間で人気が高まっている品種のことです。
メダカの場合、2020年代の代表的な流行品種には「サファイア」や「ユリシス」、「マリアージュロングフィン」「レッドクリフ」などがあります。
これらは有名ブリーダーが作出し、リリース直後には1ペア(成魚のオスとメスの組み合わせ)で数万円〜数十万円で取引されます。
これらの流行品種を育てて繁殖させ、卵や稚魚を販売することで、メダカの副業として効率的に収益を得ることができます。
メダカの副業の基本
メダカの副業の基本スタイルは、特定の品種のメダカを育てて産卵させ、その卵や稚魚をフリマアプリやオークション、自社ECサイトで販売することです。
副業の流れとしては以下のようになります。
メダカの飼育方法を学び、環境を整える
メダカを飼育するためには、室内の場合は水槽やフィルター、エアーポンプ、水温計、カルキ抜きなどの必要な器具が必要です。
また、適切な水温や水質、餌の与え方など、メダカの飼育に必要な知識を身につける必要があります。
メダカの基本的な飼育方法については以下の記事を参照してください。
特定の品種を選ぶ
メダカには多くの品種がありますが、流行品種や希少な品種、特定の血統を選ぶことで、高額で取引されることがあります。
ただし、アルビノやスモールアイなど選ぶ品種によっては育成難易度が高い場合があるため、事前に調べて適切な品種を選びましょう。
繁殖管理を行う
メダカを繁殖させるためには、オスとメスを交配させ、産卵場所を用意する必要があります。産卵後には、稚魚を成長させるための餌や水温管理が必要です。
メダカの産卵活動には水温おおむね20℃以上、日照が1日13時間以上が必要です。
効率的に繁殖させるためには、照明を設置し、ヒーターやビニールハウスなどで加温してあげる必要があります。
販売ルートを確保する
フリマアプリやオークションサイト、自社ECサイトなど、販売ルートを確保することが必要です。
自社ECサイトを構築する場合は、配送や決済などの仕組みも整える必要があります。
ECサイトは設立しただけではまったく売上を望めません。SEO対策を実施したり、SNSなどでの宣伝は必要不可欠です。
そのため、副業でメダカを販売するにあたってもっとも一般的な販売ルートはフリマアプリやネットオークションで出品する方法です。
メダカの販売はとくにヤフオク!がもっとも活発に取引されているマーケットです。
ヤフオク!のめだかカテゴリは以下のURLから確認可能です。
また、フリマアプリの種類によっては生き物の販売が禁止されている場合があります。利用規約をしっかり確認しましょう。
最近では年々改良メダカを飼育する家庭が増えているように感じられます。そのため、ジモティーなど地域に密着したフリマアプリやマッチングサイトでも手軽に販売できるのではないでしょうか。
マーケティングを行う
メダカの副業販売をネットで行う場合には、ユーザーからの評判や評価といった信頼性は非常に大事な要素です。
販売する品種や血統の魅力を伝えるために、写真や動画を撮影し、SNSなどで宣伝することが必要です。
また、市場の動向を把握し、需要の高い品種や血統をリサーチすることも重要です。
自社ECサイトやSNSを活用して、販売品種の魅力をアピールすることで、需要の獲得につなげることができます。
以上が、メダカの副業の基本的なステップです。
ただし、メダカの飼育には多くの注意点があり、繁殖にも複雑な技術が必要になるため、十分な知識と経験を身につけることが必要です。
メダカの副業販売にあたってのコストは?
メダカの副業販売にあたっては最低限でも以下のコスト(費用)が必要となります。
初期費用とメダカの副業開始に必要なもの
親メダカ
言うまでもなく、販売する品種となる親メダカが必要です。収益性の高い流行品種のメダカを選ぶ場合、高額で取引されることがあります。
副業の場合、価格が安くて一般的に出回っている品種を選ぶのはおすすめできません。価格の安い品種は大量に繁殖させて大量に販売する必要があります。
そのため販売ルートの確保や飼育スペースの確保、飼育管理が非常に大変です。
飼育容器
次に、飼育容器が必要です。メダカの飼育容器は極端に言ってしまえば水が盛れなければ良いです。
コストを抑えてメダカの副業を始めたい場合、ホームセンターで販売されているバケツや道具箱でも問題ありません。
メダカの飼育容器については以下の記事でかなり詳しく解説していますので参考にしてください。
フィルター(濾過器)
メダカの飼育スペースが十分にあり、大容量の容器に少量のメダカを飼育できる環境ならフィルターは必要ありません。
しかし、副業としてメダカの繁殖販売を行う場合は小規模での開始をおすすめします。
メダカの飼育が初めてという方は、まずは水槽にフィルターを設置して飼育してみてください。
フィルターは飼育水の濾過をしてくれる設備です。濾過については以下の記事で詳しく解説しています。
ヒーター
安定的に卵を確保し、稚魚を効率的に育てるためにはヒーターでの加温飼育がおすすめです。
水槽にヒーターを設置することで、一定の温度を保ちメダカの成長を促進します。夏場は不要です。
カルキ抜き
水道水は塩素が含まれておりメダカにとっては有害です。カルキ抜きを使用することでメダカの飼育に適した水にします。
餌
なるべく栄養価が高く高品質な餌を選びましょう。大量に飼育する場合には、淡水魚養殖用の「おとひめ」などの業務用餌があります。
成長段階に応じて与える餌の大きさを変えてあげると成長性が向上します。稚魚用にパウダー状の餌も用意しておくと便利です。
餌としてゾウリムシやミジンコを培養するテクニックもありますが、この記事では触れません。
ランニングコスト
- 餌
- 電気代
- 水道代
- 出荷のための袋や瓶
- 配送費
メダカの副業に必要なランニングコストは非常に安いといえるでしょう。
重要!流行品種は一般化して必ず値崩れする
現在流行しているメダカの品種が一般化すると、数ヶ月後には必ず値崩れを起こします。
値崩れを考慮して販売期間と親メダカの調達を行うことも、メダカの副業では非常に重要なことです。
流行品種とは、珍しい形質や特徴をもった品種で、ブリーダーやファンの間で人気が高まっています。
メダカの繁殖力は非常に旺盛で、世代交代も早いため、温かい地域や加温環境で飼育が可能なブリーダーは、3ヶ月程度で卵から繁殖可能な成魚まで育てることができます。
メダカは1ペアから数百個の卵を得ることも難しくありません。そのため、流行している品種が広く知られ、数十ペアでも市場に出回るようになると、供給が増えてとたんに値崩れを起こすようになります。
そのため、メダカの副業として流行品種を飼育している人たちは、市場の動向に敏感になり、新しいトレンドを把握し続ける必要があります。
メダカの副業で稼ぐためには、市場の動向を把握し、適切な品種や血統を選ぶことが重要であるということです。
ただし、市場の変動に対応するためには、飼育技術やマーケティング力など、多岐にわたるスキルが必要になるため、熱心に学び続けることが求められます。
メダカの販売には季節性(シーズン)がある
メダカの市場や注目度は季節によって大きな変動があり、基本的に春〜晩夏(3月後半〜9月後半)までがメダカが安定して売れる時期です。
そのため、副業としてメダカを育てて販売する場合は、市場のトレンドに合わせた販売戦略が必要です。
春〜晩夏がメダカの需要が高まる季節であり、同時に繁殖期でもあります。この時期に販売を集中させることが望ましいです。
具体的には、春先には、越冬した成魚のメダカを販売することができます。また、初夏には、稚魚が成長しているため、需要が高まる傾向にあります。
一方、秋〜冬の時期は、気温が低下するため、メダカの繁殖が難しく、需要も低下する傾向があります。
メダカのオフシーズンには、これまであなたのメダカや卵を買ってくれた顧客との信頼関係を築くことで、リピート率の向上や口コミでの集客につながります。
メダカの副業のみならず、ネット販売ではリピーター獲得が非常に重要です。丈夫で美しいあなただけの品種を作り、来シーズンも購入してくれる顧客を増やしましょう。
また、新たなメダカの品種を生み出すには、遺伝の法則の知識が必要不可欠です。
メンデルの遺伝の法則については過去の記事で紹介していますので、こちらを参考にしてください。
流行品種を育てるには、適切な環境づくりが重要です。水温や水質、餌の与え方など、細かな管理が必要なため、初心者はまず基本的なメダカの飼育方法から学ぶことが必要です。
さらに、流行品種の需要は常に変動するため、市場のトレンドを把握することも大切です。
オークションサイトやフリーマーケットアプリなどを利用して、市場価格を調べたり、需要の高い品種をリサーチすることが必要です。
いち早く流行品種を手に入れ、繁殖させるのがポイント
メダカの副業で稼ぐためには、流行品種をしっかりと掴み、適切な管理を行い、市場の動向を見極めることが重要です。
メダカの人気は上昇傾向にあり、単にブームとは言えないくらい一般にメダカ飼育が認知される様になってきています。
熱心なファンが多く、需要が高いことから、上手に取り組めば収益を得ることができるかもしれません。
以上が、メダカの副業で稼ぐ基本のテクニックとコツです。
メダカの飼育には多くのノウハウが必要ですが、市場のトレンドや顧客ニーズに合わせた戦略を考え、地道な努力を積み重ねることで、成功することができるでしょう。
最後に。メダカは尊い命であることを決して忘れてはならない
最も重要なことは、副業であっても愛情と責任をもって最後までメダカを飼育することです。
メダカが尊い命であることを忘れず、飼育環境を整え、健康管理に気を配りましょう。
もし副業販売がうまくいかず、飼育しているメダカを持て余したとしても、絶対に近所に放流してはいけません。
品種改良メダカは野生には決して生息しない魚です。近隣の河川や池などに放流することは、生態系に深刻な影響を与えることがあります。
持て余したメダカを手放す場合には、専門の業者に引き取ってもらうか、適切に処分することが必要です。
【適切に処分】というのが何を指すかは明示しませんが、メダカの命をあなたが握っていることをしっかり認識しましょう。
メダカを飼育する際には、周囲に迷惑がかからないように注意することが必要です。水漏れや水の流出、臭いの問題、蚊などの害虫対策にも十分に配慮しましょう。
メダカの副業に関しては別の視点から他の記事を書いておりますので、こちらも参考にしてください。





