メダカは日本の河川や小川、湖沼などに広く生息する国内淡水魚で、2000年ごろからは品種改良されたものが出回るようになり、今は一般的なペットとしてどんどん人気が高まっています。
メダカは色や形が多彩で、繁殖もしやすいため、初心者でも楽しく飼育できます。水草や石などを配置した水槽やビオトープで飼育することができます。
しかし、メダカにも様々な品種があり、中には初心者にはおすすめできないほど飼育が難しいものも存在します。
そこで、この記事では、初心者におすすめのメダカの品種を5つずつご紹介します。
飼育しやすさと価格の安さ・観賞性に重点を置いて選びました。
そもそも品種とは?
品種(ひんしゅ)とは、同じ種の生物種の中でも、選択的な繁殖や遺伝子操作、突然変異などによって、外見や性質(形質)が異なるグループを指します。
つまり、同じ種の中でも、人為的な作用によって生じた多様性を表す言葉です。
例えば、メダカの楊貴妃やみゆきメダカ、ヒメダカ、金魚の琉金や和金、コイの錦鯉などが『品種』の一例です。
一方、種(しゅ)とは、生物学的な分類の中で、互いに交雑して子孫を残すことができる生物のグループを指します。
つまり、生殖隔離がなく、同じ種内であれば異なる集団や個体同士でも交配して子孫を残すことができます。
例えば、メダカの場合、ヒメダカ、クロメダカ、アオメダカ、シロメダカなどは違う品種ですがいずれも Oryzias latipes という『種』です。
メダカの飼育は江戸時代から庶民に親しまれており、ヒメダカは数百年の歴史があるといいます。
近年ではヒレが大きく伸びるヒレ長という品種や、全身真っ黒な品種など様々なメダカが生まれています。
初心者におすすめのメダカの品種5選
クロメダカ(黒メダカ)
クロメダカは体が黒っぽいメダカです。元々は野生種ですが、近年では改良された品種もあります。
クロメダカは丈夫で病気にかかりにくく、水温や水質にも強いため、初心者でも安心して飼育できます。
また、黒い体が水槽内で目立ち、美しいコントラストを作ります。
ヒメダカ(緋メダカ)
ヒメダカは体が赤い野生種のメダカです。日本では古くから親しまれており、「日本一美しい淡水魚」とも言われています。
ヒメダカはクロメダカと同様に丈夫で病気にかかりにくく、水温や水質にも強いです。また、赤い体色が華やかで魅力的です。
シロメダカ(白メダカ)
シロメダカは体が白い改良品種のメダカです。白色遺伝子を持つクロアゲハという品種から作られました。
シロメダカは他の改良品種よりも丈夫で病気にかかりにくく、水温や水質への適応力も高いです。白い体色が清楚で上品な印象を与えます。
アオメダカ(青メダカ)
アオメダカは体が青みを帯びた野生種のメダカです。アオメダカは他の野生種と同様に丈夫で病気にかかりにくく、水温や水質にも強いです。
また、青い体色が涼しげで爽やかな印象を与えます。
メダカは日本の在来種で、水質や温度に対する適応力が高く、初心者でも飼育しやすい魚です。しかし、メダカにも品種によっては飼育が難しいものがあります。初心者におすすめできない、飼育が難しいメダカの品種は以下の通りです。
ダルマメダカ
丸くて短い体型で愛嬌があるメダカですが、その体型ゆえに呼吸や遊泳に負担がかかります。水温や水質の変化に弱く、病気になりやすいです。また、繁殖も難しく、親と同じ体型の子を得るためには遺伝子操作や人工授精などの技術が必要です 。
アルビノ系メダカ
白色や赤色などの色彩豊かなメダカですが、その色は色素欠乏症(アルビノ)の結果です。目や皮膚が弱く、紫外線や光に対して敏感です。日光を浴びると目が潰れたり皮膚がただれたりすることもあります。
ヒカリ体型メダカ
金属光沢を持つ美しいメダカですが、その光沢は皮膚の表面積を減らすことで生じます。そのため、皮膚呼吸が困難で酸素不足に陥りやすくなります。水温も低めでなければならず、夏場は冷却装置などを用意する必要があります 。
高級品種メダカ
幹之(みゆき)や楊貴妃(ようきひ)などの高価で希少な品種のメダカです。見た目は美しいですが、改良されすぎて遺伝的多様性が失われており、弱体化しています。水質管理やエサ選びに気を付けるだけでなく、他の品種と混泳させると交雑して純血性を失う可能性もあります。
ヒカリ体型メダカ
ヒカリ体型メダカは、全身が金属光沢を放つ美しいメダカです。しかし、この光沢は皮膚の表面層が薄くなって透明化した結果生じるものであり、皮膚保護機能が低下しています。そのため、水温や水質の変化に弱くて病気にかかりやすくなります。また、他の品種と比べて成長速度が遅くて小さくなりやすくなります。
三色系メダカ
三色系メダカは、赤・白・黒の3色から成る美しい模様を持つメダカです。しかし、この模様は遺伝的に不安定であり、親から子へ受け継ぐ際に変化する可能性が高くなります。そのため、三色系同士で交配させると純粋な三色系ではなく他の模様の個体が生まれることも多々あります。
以上のように、飼育・繁殖が難しいメダカの品種は多々あります。初心者はこれらの品種を避けて、比較的丈夫で安価な在来種や改良在来種から始めることをおすすめします。
