この記事では、メダカ(Oryzias latipes)の飼育において、水槽の立ち上げ直後に発生しやすい「白濁り」現象について詳しく解説します。
白濁りとはその名のとおり、水が全体的に白く濁った状態になることです。多くは水槽を立ちあげてメダカを飼育し始めてから数日〜1週間程度経過したころに発生します。
水が白く濁った状態はメダカにとって非常に危険です。そのまま放っておくとメダカは死んでしまったり病気になるリスクが高くなります。すぐに対処するとともに、その原因と対処方法をしっかりおさえておきましょう。
原因や対処法、予防策についても言及しているので、初心者から上級者までメダカ愛好家の皆様に役立つ情報が満載です。
白濁り現象の原因とは?
水槽の立ち上げ直後に発生する白濁りは、主に以下の要因が考えられます。
バクテリアブルーム(バクテリアの大繁殖)
水槽内で不要なバクテリア(細菌)が急激に増殖し、その結果、水が白濁する現象です。
水槽の濾過機能の維持にはバクテリアの存在が欠かせませんが、必要なのは硝化細菌と呼ばれる濾過に関係する細菌類(これらは無色透明)です。
新しい水槽には、濾過に関係するバクテリアがまだ十分に定着していないため、メダカを入れることでメダカが発生するアンモニアなどによって水質が不安定になりやすく、さまざまなバクテリアが繁殖し白濁りが発生しやすくなります。
濾過とバクテリアの関係については以下の記事を参考にしてください。

白濁り対策:緊急時の対応方法
白濁りが発生した場合、以下の方法で対応することができます。
1. 水換えを行う
白濁りが発生した場合、まずは水換えを行いましょう。水換えは白濁りに対するもっとも効果的で即効性のある対処方法です。
ただし、一度に全ての水を交換すると水質が急激に変化し、メダカにストレスを与える可能性があるため、水槽の水の1/3~1/2程度を交換することが望ましいです。
2. エアレーションや濾過フィルターを強化する
エアレーションを強化することで、水中の酸素を増やし、バクテリアや硝化菌の働きを助けることができます。これにより、白濁りの原因となるバクテリアの増殖を抑制し、水質の安定化が期待できます。
3. 活性炭やろ過材の使用
白濁りを解消するために、ろ過材や活性炭を利用することが効果的です。ろ過材は水質を安定化させる役割を果たし、活性炭は有害物質を吸着してくれます。これらをフィルターにセットして使用することで、白濁りを改善することができます。
白濁り予防策:事前に行うべきこと
白濁りを未然に防ぐためには、以下の予防策を行うことが重要です。
1. 水槽の立ち上げ期間を十分に取る
新しい水槽を立ち上げる際は、十分な期間をかけて水質が安定するまで待ちましょう。通常、水槽の立ち上げには1週間程度が目安とされていますが、状況に応じて期間を調整してください。
2. メダカの適切な飼育数を守る
水槽の容量に応じた適切な飼育数を守ることで、水質の悪化を防ぎ、白濁りの発生リスクを低減できます。過剰な飼育数は、水質の悪化やメダカ同士のストレスに繋がるため注意が必要です。
3. 定期的な水換えと掃除
定期的に水換えを行い、水槽内の汚れや老廃物を取り除くことで、水質の安定化に寄与します。また、水槽内の装置や底砂も定期的に掃除しましょう。
4. 適切な餌やりを心がける
過剰な餌やりは水質悪化の原因となります。メダカの成長や活動量に応じて、適切な量の餌を与えることが大切です。
メダカの水槽立ち上げ直後の白濁り問題は、原因を理解し、適切な対処法や予防策を行うことで改善や予防が可能です。白濁りの原因となるバクテリアについても知っておくことが、メダカの健康な飼育に役立ちます。
バクテリアの役割を理解してメダカ飼育を楽しもう
メダカの飼育において、白濁り現象は避けて通れない問題のひとつですが、その原因となるバクテリアが実は水槽内の環境を整える役割を担っていることを理解することが大切です。
適切な飼育管理を行い、バクテリアの働きを最大限に活用することで、メダカが健やかに暮らせる水槽環境を作り出しましょう。
