最近、スーパーで見慣れない魚の名前を見る機会が増えたと思いませんか?気づいたあなたはかなり注意深く観察しているようですね。
水産業は多様な魚種によって成り立っていますが、その中でも特に注目されるべき魚が「シルバー(銀ヒラス)」です。この魚は日本ではまだ一般的ではないかもしれませんが、その美味しさと多用途性で急速に人気を集めています。
本記事では、シルバーの特性から料理方法、さらには最近の市場動向に至るまで、この魚について詳しく解説します。
シルバーとは?
シルバー、または銀ヒラスとも呼ばれるこの魚は、スズキ目イボダイ科に属しています。
英名での呼び名はSilver warehou、学名はSeriolella punctataとされています。イボダイ科には、イボダイ(エボダイ)やメダイなど、味が非常によく人気のある種類が多く存在します。
この魚は、英名のカタカナ表記でシルバーワレフとも呼ばれることがあります。
特徴的な姿と生態
シルバーはメダイによく似た姿をしていますが、その特徴として側線の付近に黒い斑紋があります。
シルバーが水深400~650mに生息する深海魚であり、深海魚としては比較的浅い水域に生息しているため、漁獲が比較的容易であり、商業的にも価値があります。
味と食感
イボダイ科の他の仲間と同じく、シルバーの味や食感は柔らかく、ふわっととろける感じがします。
特に加熱しても硬くなりにくいため、惣菜魚として非常に優秀です。この特性から、シルバーは冷凍食品のフライや西京漬け、味噌漬けなどの切り身加工品に利用されています。
料理方法とレシピ
シルバーの脂のりがとても良いため、塩焼き、西京漬け、粕漬けなど、漬け魚としても非常に美味しいとされています。
特に、西京漬けの場合は、魚の脂と味噌の相性が抜群で、多くの人々に愛されています。
生息地と漁獲
この魚は主にニュージーランド周辺の海域で漁獲されます。そのため、地域によっては希少価値がある場合もあります。
ニュージーランドでは、持続可能な漁業が行われているため、資源の保全にも配慮されています。
最近の市場動向
最近になって世界の水産物需要増による日本の「買い負け」の影響で、以前はあまり使われなかったシルバーがスーパーにも並ぶようになってきた印象があります。
「買い負け」とは、国際競争で日本が高値で水産物を購入できなくなる現象を指します。
2000年以降の世界的な水産物の需要増により、魚や甲殻類など水産物の価格は過去例にないほど上がり続けています。そのため、これまで日本人が食べていた魚が食べられなくなる事態が増えているのです。
そのため、シルバーなどの比較的手に入りやすい魚が日本国内での需要を増しています。
栄養価とオメガ3
シルバーはDHAやEPAといったオメガ3脂肪酸が豊富で、心臓病の予防や脳の健康にも良いとされています。
オメガ3脂肪酸は、炎症を抑制する作用もあり、全体的な健康に寄与する栄養素です。また、高タンパクで低カロリーなため、ダイエット中の人にもおすすめです。
トロール漁について
シルバーは主にトロール漁で漁獲されます。トロール漁とは、大きな網を船で引きながら魚を捕獲する方法です。
持続的な漁業が必要な理由
トロール漁は効率が良い一方で、網にかかる魚を選べないため、持続可能な漁業には配慮が必要です。過度な漁獲は海洋生態系に悪影響を及ぼす可能性があります。
シルバーと寿司・刺身
シルバーは寿司ネタや刺身には一般的に使われていません。これは、シルバーが多くの場合、冷凍のフィーレで輸入されるためです。
まとめ
シルバーは、その美味しさと多様な料理方法、さらには深海魚としての希少性から、多くの人々に愛されています。特に、最近の市場動向や栄養価、漁獲方法についても理解すると、より深くこの魚について知ることができます。持続可能な漁業の重要性や、日本国内での需要増加など、多角的にこの魚を考えることで、その価値がより明確になるでしょう。
