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1匹10万円!赤く光る遺伝子組み換えメダカで逮捕者!カルタヘナ法とは?

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遺伝子組み換えメダカを持っていた男性が逮捕されたというニュースを聞いたことがあるかもしれません。

このような事件が起こった背景には、カルタヘナ法の存在があります。

カルタヘナ法とは、「遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律」とは、日本における遺伝子組み換え生物の取り扱いに関する法律です。通称「カルタヘナ法」とも呼ばれ、2004年に施行されました。

この法律は、遺伝子組み換え生物が環境・健康に対してどのような影響を及ぼすか、十分な評価が行われた上で、安全かつ適切に取り扱われるようにするために制定されました。

具体的には、GMOを扱う場合には、国の審査機関である農林水産省の許可を得る必要があります。

さらに、承認後も、継続的な安全性評価が行われ、必要に応じて対応策が取られることが求められています。

このように、カルタヘナ法は、GMOの安全な取り扱いに関する規制を定める法律であり、GMOに対する国民の健康や環境への影響を考慮し、厳格な基準が設けられています。

目次

遺伝子組み換えメダカを販売して逮捕者が出現

警視庁生活環境課は、遺伝子を組み換えて体が赤色に発光する観賞用のメダカを、国の承認を受けずに育成したなどとして、遺伝子組み換え生物の使用などを規制するカルタヘナ法違反の疑いで会社員や自営業者ら5人を逮捕しました 。

このメダカは「ロイヤルピングー」という品種名で販売されており、東京工業大学から流出した卵から育てて累代飼育したものと見られています。

警視庁は関係先から約1400匹を押収しましたが、既に放流されてしまったメダカもあるそうです。

事件の背景

遺伝子組み換え生物とは、自然界では起こり得ないような方法で遺伝情報を変更した生物です。

遺伝子組み換え技術は医療や農業など様々な分野で応用されていますが、同時に安全性や倫理性に関する問題も引き起こしています。

例えば、遺伝子組み換え生物が自然界に放出されると、在来種と交雑したり競争したりして生態系に影響を与える可能性があります。

また、「人間が神の領域に踏み込んでいる」という批判もあります。

日本では2004年からカルタヘナ法が施行されており、遺伝子組み換え生物の使用や販売は国や都道府県などの承認が必要です。

しかし、一部の愛好家や販売業者は法律を無視して遺伝子組み換えメダカを入手したり増殖させたりしていたようです。

彼らは何故そうしたのでしょうか?一つの理由としては、遺伝子組み換えメダカは珍しく美しいという魅力があったからだと思われます。

今回摘発されたメダカ品種はロイヤルピングーと名前がつけられ、イソギンチャクモドキに由来する遺伝子が組み込まれているため暗闇でも光る特徴があります。そのため、市場価格も高く利益も期待できたのでしょう。

本件は環境省、文部科学省からも発表が行われるという非常に大きな事件になっています。

メダカを販売するアマチュア業者は年々増加しているように感じられます。

メダカの副業飼育に興味がある方は以下の記事を参考にしてください。

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メダカ飼育販売者の意識の低さ

今回の事件で逮捕されたのは、60代~70代のメダカ愛好家の男5人とされています。

メダカの愛好家や販売者は50代以上の男性が多いです。昔メダカを飼ったことがあるとか、熱帯魚ブームの時期を思い出して飼育したくなったというケースがあります。

また、メダカを大規模に販売するには広い敷地が必要です。若い人向けのビジネスにはなりにくい背景があります。

この年代の飼育者の方々の中には、生物多様性について明らかに知識の薄い方がいます。もちろん全員ではありません。

現代の20代の方は学校の授業で生物多様性について学ぶ機会があるかと思います。世代間で知識の格差があると言えます。

この事件は全国初のケースですが、今後も同様の事例が発生する可能性があります。

インターネットやSNSなどで情報交換や取引が容易になったいま、明らかに怪しい品種や、作出過程が不明な品種には手を出さないことをおすすめします。

そもそも遺伝子組み換えメダカってどんなもの?

遺伝子組み換えメダカとは、自然界には存在しない特徴を持つように、人工的に遺伝子を操作したメダカのことです。

例えば、サンゴやクラゲなどから発光遺伝子を取り出してメダカの細胞に導入することで、赤や緑など色々な色に光るメダカを作ることができます。

今回の場合、イソギンチャクモドキに由来する遺伝子をメダカに組み込むことで体を発光させています。

この技術を応用することでヒトの病気の解明に役立つ可能性があります。

遺伝子組み換えメダカの技術は、主に科学研究や教育の目的で開発されました。

メダカとヒトは同じ脊椎動物であり、メダカは日本の環境で飼育が容易であることから実験動物としてよく用いられます。

生物学や医学では、遺伝子組み換えメダカを用いて、癌や老化などの病気の原因や治療法を探ったり 、生命現象や進化の仕組みの解明に取り組んでいます。

教育では、遺伝子組み換えメダカを使って、生物学や分子生物学の基礎知識や実験技術を学ぶことができます。

遺伝子組み換えメダカの技術は、一方で倫理的な問題や法的な規制にも直面しています。

遺伝子組み換えメダカは自然界に影響を与える可能性があります。

例えば、逃げ出したり持ち出されたりした場合に、在来種と交雑したり競争したりして生態系を変化させたりする恐れがあります。

また、遺伝子組み換えメダカは動物愛護や動物福祉の観点からも問題視されることがあります。

例えば、不自然な特徴を持たせられたり実験材料として扱われたりすることで、動物の尊厳や幸福が侵害されたりする可能性があります。

遺伝子組み換えメダカは飼育してはならない

今回の事件で販売された遺伝子組み換えメダカはロイヤルピングーという名前だったそうですが、この名前は販売者が勝手に名付けた販売名(通称ハウスネーム)です。

2023年3月8日、未承認で遺伝子組み換えメダカを育成したり販売したりしたとして、男性5人が逮捕されました。

また、東京工業大学院生が研究所から卵を持ち出し他者へ譲渡したことも発覚しました。

東京工業大学からは2023年3月3日に本件に関する報告書が出されています。

https://www.titech.ac.jp/news/pdf/news-32102-0308.pdf

警察や環境省は現在も捜査を続けており違法な取引や流通が広範囲に及んでいる可能性が指摘されています。

このような事態を受けて、メダカを飼育するすべての方は以下のことに留意しなければなりません。

  • 遺伝子組み換えメダカを飼育しない
  • 遺伝子組み換えメダカを購入しない
  • 遺伝子組み換えメダカを譲渡しない
  • 品種改良メダカを放流しない

遺伝子組み換えメダカは法律で禁止されており生物多様性や人間社会へのリスクが高く、警察当局から厳しく取り扱いを制限されています。

今回の事件は、一部のメダカ飼育者のカルタヘナ法や生物多様性への不理解により生じました。

遺伝子組み換えメダカを持ち出した元学生が所属していた東京工業大学では、今回の事件を受け、カルタヘナ法をはじめとしたライフサイエンス研究関連法ならびに生命倫理を扱う科目を必修にするとしています。

メダカ業界は比較的クローズドな環境です。このサイトではさまざまなメダカ関連ニュースを通して、市場がもっと活発になるよう発信していきます。

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